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当社は松下電工のリファインショップとして、現在13年、新築とリフォームを手がけておりますと同時に、平行して母体は(株)富田材木店として、創業48年になります。材木販売業から事業形態として、施工方面に変わってきました。
前項では、「自然素材のすっぴんのパイン材に合うワックス」という表現をつかいましたが、ご質問の多かった「すっぴんのパイン材」というのは無塗装の無垢材のことだと思っていたのですが、違うのでしょうか?など、色々なご質問をいただきましたので、ワックスと、無垢材、自然材について少しお話をさせていただきます。
現在、当社で販売している、いわゆるフローリング、床材では、8割以上がメーカー品の複合フローリング(合板に突き板を貼り、化粧塗装したメーカー品)が増えてきており、よくいう代表的なものに松下電工などカラーフローリングがあります。最もこれもピンキリの10ランク位ありまして、下は本当の張り物(ガムテープを張って思いっきり剥すと表面材が剥れる?ものから通常のランク、はては上位の3割は無垢材より値段が高く、無垢材より硬く傷が突きにくいもの、オーマイティーなどの商品名のワックス不要、いすの擦り傷が突きにくくお手入れ不要(驚異的なあるいみでは自然を無視した化け物材料ともお手入れ不要の最高材料とも、業界でも意見が分かれるところです。)などの材料が各社ここ数年出ている傾向です。
しかし、若干は自然素材ブームでじわじわ自然材料が採用されつつあります。
無垢材の桧、杉、ヒバなどは和室廻りの縁側等の一部など、最もこれも、桧、杉、松などの同様の複合フローリングがでており、住宅建築そのものが変化しているということでしょうか。40年前は複合フローリングなどありませんでしたので、当然無垢材か表面だけスライスした突き板などのものがわずか40年で日本の歴史を逆転してしまいました。
国宝の京都の桂離宮の回廊縁甲板(松材系が多いようですが)を建築専門のプロは雑誌に、侘び寂があり風情のある自然素材の材料と書いてあるものもあれば、修学旅行で見た学生さんは、あんな傷んだぎしぎし音のする古ぼけた床より、家のフローリングの方はよっぽど綺麗だった?との意見も過去にはありました。同じ国宝級の床材に対して、180度まったく違う意見?というより、暮らしと見る材料が変わってしまった、扱う材料が違ってしまったのかもしれません。
話が本題から外れているわけではありませんが、もう一つ。
最近リフォームの仕事もメインですので、よく住宅の現場調査で和室などで打ち合わせをすると、お客様より家の天井も25年にもなるから、古くてあんなにシミがあるんですよと、天井を指差されますので、見上げてから、なんて答えるかは決まっておりますが???それは、「この天井材は昔では高級材料の杉中杢の無垢材をお使いになったからシミが出ているんですよ。あのあちこちにある黒いシミは、当時施工した大工さんの指の跡ですよ。わかりやすく簡単にシミにしてしま
うのは、鼻の脂をチョンと指につけて、天井に親指で、拇印を押せば、1年後にはこれと同じ黒いシミが簡単に作れますよ。もっとも、大工さんに白い手袋をして細かい細工をさせるのは、無理でしたから、手を綺麗に洗って天井貼っても、手垢、手油までは、残りますから、10年すぎれば、このようなシミがでてきます。もっともこれも困ったものですので、20年位前から、無垢材の天井材は手垢防止処理剤を塗布したものが一般的に流通しており、天井材に関して、メーカー品を使えば無塗装品と書いてあっても、手垢防止の処理剤が塗布されているのが8割以上でしょうか?そんな傾向なんですよ。」と・・・・こんな会話がここ数年よくあります。
さて、上記のお話からも自然素材系がわかりかけてきましたが、当社のホームページのパイン材の自然住宅展示棟を昨年夏建設しました。経緯はHPに掲載ですので省略いたしますが、もう一度くどいですが最初の質問に戻ります。「すっぴんのパイン材」というのは?この答えは難しいのでが、
1、材料がすっぴんの無塗装で、現場工事後も無塗装。
2、材料がすっぴんの無塗装で、現場工事後は薄くシーラー材やクリアーなど
皮膜処理を行うもの。
3、国産材などメーカー品などでは(桧、杉、ヒバなど)無塗装品として、縁甲仕上げ
実加工してあるものは、はじめからシーラー材やクリアー仕上げをしてあるものが
多い。(上記の天井材の手垢防止処理剤と同じクレームより)この場合は、無塗装品
と書いてあるが、ワックスを塗る分類上からは塗装品仕上げと言える。
上記3タイプに分けてみましたが、こういう分類はないのであくまで、自然ワックスを塗る、当社の分類の考えだと思ってください。こう分けると材木店で販売している同じ「すっぴんのパイン材」自体が3種類にわかれますが、当社HPに掲載の展示棟は、実験の意味合いもあり、上記の3種類を全て使用しております。3種類のパーセンテージは地域又、材料取扱い状況で異なるでしょうが当社の材木店では、無垢材の販売の1、が2割程度、2,3が合わせて8割程度の使用
頻度販売状況ではないでしょうか。
1,2,3にグラノスを塗る場合の検討をしますと、
1、埃、手垢手油、を十分クリーニング後ワックスを塗布。
2、埃、手垢手油、を十分クリーニング後ワックスを塗布。
3、埃、手垢手油、を十分クリーニング後ワックスを塗布。
と説明上はまったく同じ?ですが、実は、まったく状況が異なります。
十分クリーニング(徹底的に汚れ、特に手垢手油を落す)が、
3がさっと10の労力で落せるなら、2が20の労力、1なら100位の労力?
が必要となります。ちょっと脅かしすぎですが感覚的にお手入れの度合いが違うと思います。
(当社展示棟に使用したパイン材の場合、
全体の使用量が2の材料が80%、1と3が10%実験の為使用)
これは、最初の天井材の手垢の例からわかるように、一旦ついた手垢と手油が
A施工後直ぐなら落ちる。
B施工後数週間ならまだ落せる?
C施工後1年なら落ちるかどうかわからない?
D施工後10年以上なら上記の例のシミが出て、落ちない!
一概にこうであるとは使用法、材料の程度もありますが、
一般的にはABCDとなるのが、お分かりいただけると思います。
当社展示棟の場合、1の場合(6帖1部屋)だけのパイン材床材だけは、プロのクリーニングに徹底的にからぶきとクリーニング(特に素人に手垢と手油はクリーニングできない?又、展示棟ですのでプロを入れました)。2,3の場合は、当社の社員(私を含め)簡単に塗りました。
1の場合はプロにグリーニング後ですので、労力は2,3と同じ、
しかし、クリーニング費用が発生??
さて、ここまでお話しすると、自然素材の問題点があります。
では、上記の組み合わせで、
1のA施工後、1のB施工後、1のC施工後、1のD施工後は、どうなるでしょうか?
当社の展示棟後の施工は一番簡単な1のAとなりますが
それも怖かったので実験的に(6帖1部屋)だけとなりました。
グラノスが、1のAなら塗れる(それでも当社のようにかなり安全をみて、プ
ロクリーニングを入れた?)。1のBでもいけるでしょう?。1のCはわからない。
上記の和室天井材の例と同じで、1のDは、だれがみても明らかにダメでしょう。
これを、ワックスを販売している会社(当社のように小売)している会社は、仮にワックス会社による、販売マニアルとしてどう説明するのでしょうか?当社のように木材とワックスを扱っている場合は、それでも上記のように長々説明ができますし、自然素材の展示棟にあうワックスはないかと捜しておりましたので、まったく問題はないのですが、単にワックス販売の営業の答えように記載するには、マニアルの紙に1行で表示するには、「危険なことは表現しない」が鉄則なので、
1のAは塗れる。1のBは多分大丈夫だろう。1のCはどうだろうかと、アバウトにはいえません。仮に1のAでクリーニングが不完全(鼻の油をチョンとつけて親指を拇印でフローリングに押し付けたり、この場合は完璧にシミがでます)だったりした場合、フローリングが原因か、ワックスに原因があるかは、原因が特定できないのが現実です。それゆえ1のAとてメーカーの立場では、
クリーニングが完全かどうかは証明できませんので、一律マニアルでは、怪しきは表現しないということで、「★無塗装材には使用しないで下さい。」としか書きようがありません。これは、他社の自然素材系のワックスの説明を読んでも同じ状況といえるでしょう。当方は外国語が苦手ですが、これが、ドイツの各社日本向けは日本人が
うるさい?ので、注意書きをいれてる?(嘘か本当か?)とのことを聞いたことがありますが、ですが、ドイツ語や英語では、無塗装に使うなとの訳文はないと伺っております。斑ができても、自然素材を楽しんで塗るという考えが浸透してきている国と、自然素材だから斑になったとクレームになってしまう国とでは、説明書きもおのずと変わらざるおえないようです。
一律マニアルで無塗装はだめと言われると自然材料を楽しみたかった方はどうする?
メーカーも考えて欲しいところですが、しかし法律上、正確に証明できないものは、
注意を促すのが日本の法律ですので致し方ないところでしょうか。
では、最後にそれでは、当社の展示棟のように新築でなく、自然素材になんとかしたいからと思ってグラノスを見つけたのにとお考えの方も多いと思います。
かなり、上記の話からよっぽど綺麗にしないと塗れないの????。
これは、程度問題ですから、どこまで綺麗にするかとはいえませんが、最も、私が展示棟にワックスを塗る場合は気にせず、汚れをはらって程度でさっと塗っていますが、マニアル表示ですと、綺麗に?してからお塗りくださいとしか表現できません。1のDまでいってしまうとだれがみても「ダメ」でしょうが、通常ですと、ある程度綺麗に、(しかし、足の油、手垢、手油等、やはり、
磨けるものは、雑巾をキツク絞りよく拭いてからとしか表現できません)してから、当社の経験から下記のようなことが言えます。
(あ)まったくの、無塗装(他メーカーのワックスも何も塗らない、本当に初めて)年数にもよりますが、5倍程度に薄めて塗る(汚れを落すと塗るを合わせて拭き取る感覚でよろしいかと思います。)ただし、埃だけは大敵ですので、よく掃除機で吸い取る。
(い)すでに無塗装に他社のワックスが塗ってあるばあい。
この場合、何を塗ったかですが、グラノス、アウロなど自然素材系のものであれば、綺麗にしてから、その上にぬれます。国産のリンレイなど樹脂ワックスを塗った場合はその上から塗るとはじいて浮いてしまいますので、剥すしかないようですが、これまた、剥離剤は自然素材でないから危険という人もおりますので、当方ではなんともいえません。
以上、長々とお話させていただきましたが、最近の徐々に浸透してきている自然素材ブームでは、特にフローリングに何を塗るかは、大問題ですが、残念ながら国産では、なかなか適切なものが見つかりません。一部、糠や柿汁など自然で塗れるなど各HPもあるようですが、一般人にしてみれば、製品としての安心なる自然素材が欲しいところです。
その意味ではグラノス、アウロなどのドイツ製品は一歩先を考えております。現在展示棟もちょうど新築後1年になりますが、この間、内部床は上記の試した1,2,3の床材も特にグラノスの手入れの違いとしてはありません。
年4回程度グラノスをワックがけしておりますが、特に意識無く、マジックリンの空きボトル2本にグラノスを5〜8倍に薄めたもの、(1回目使用)2〜3倍に薄めたもの(2回目使用)といった使い方をして、簡単にフロアーピカで塗っているだけです。最後に、材木屋の感覚から言えば、いかに上等の檜材といえども手入れなく(ワックス)しては、年月ともにどす黒く?(それが桂離宮のプロの表現ではなく、修学旅行の学生の意見からみれば)それより、綺麗に保ちたいと、材木屋に生まれてづっと思っております。逆にメーカーのカラーフロアーが8割を販売量が超す時代では、従来の檜材を初めとする手入れをしないから、メーカー品にみな変えてしまった流れが
ありますので、再度戻ってきた自然素材ブームではいかに自然材を
(簡単に手入れ?して、私どもでは今のところグラノスしか見当たりません)
そんなに手間ひまかけず楽しみたいと考えております。
追伸:
ご心配の場合は最初は、かなり薄めに5〜10倍程度に薄めての使用がよろしいかと思います。
どうしてもメーカーの説明書では量を使わせ(売り上げ?)ようとして、濃くつかえ的な表現が目立ちます。
欧米のオークぶな、なら、パイン、松材などは使用はやや濃く、檜、杉、 ヒバ材などはやや薄め(かなり薄めでもよろしいかと)というのが使っている側での感想です。
(又、それでもどうしても心配であれば、未開封商品は返品も可能です。お問い合わせ下さい。)
ぜひとも自然素材系のうまいワックスの使い方をご研究いただければ、幸いです。ありがとうございました。
ご不明な場合は書きにお問い合わせ下さい。 |